マナー研究所長こんにちは、ギフトマナー研究所の花村です。 春は新しい出会いの季節。中学入学のお祝い準備、進んでいますか?



入学祝いや準備品は揃ったんですが…卒業した「ランドセル」をどうするかで揉めていて。捨ててしまって後悔しないか、でも邪魔だし…。
結論から申しますと、ランドセルの処遇を入学祝いの時期(2月〜4月)に決めておくのは、非常に賢い選択です。
百貨店の贈答品売場におりました私、花村の経験から申し上げますと、贈り物は「相手の時間を奪わないこと」。 思い出の品を「捨てるか、残すか」で何年も悩ませること自体が、実はご家族の時間と収納スペースを奪ってしまうからです。
今日は、「ランドセルリメイク」でよくある**「後悔」や「失敗」のパターンを3つに整理し、最後に「ここなら安心」と言える工房**をご案内しますね。
【後悔1】「いつかやろう」で手遅れになるパターン
まず一番多いのが、卒業直後のバタバタで「とりあえず押入れに入れておこう」とし、数年後に後悔するケースです。
革は生き物。「保管」=「劣化」です
私が見てきた中で一番もったいないのが、数年後に「やっぱりリメイクしたい」と相談に来られた時には、すでに革が劣化していたパターンです。 日本の押入れは湿気が多く、革製品にとっては過酷な環境なんですね。カビが生えたり、ひび割れたりすると、せっかくのリメイクも綺麗に仕上がりません。
- 卒業直後(3月〜4月)がベストタイミング
- 梅雨(6月)を越すとカビのリスク倍増
- 「迷う時間」が一番、品質を落とす
所長などと名乗っておりますが、まだ勉強中でして…。私も昔、「そのうち考えればいいですよ」と軽く言ってしまい、結果としてお客様をガッカリさせてしまったことがあります。 「迷ったら実用」。悩む時間を断ち切るために、中学入学という「区切り」で決断するのが、最も安全なマナーでしょう。
【失敗2】リメイク品を「入学祝い」のメインにしてしまう
次に、おじいちゃん・おばあちゃんが陥りやすい失敗です。 「高いランドセルだったんだから、これをリメイクして中学の入学祝いにしよう!」と張り切ってしまうケースですね。
主役(子供)の視線は「未来」に向いている
結論から申しますと、ランドセルリメイクを「入学祝いの代わり」にするのは、上級者向けの判断です。 なぜなら、新中学生のテンションは「新しい制服」「新しい部活」という未来に向いているからです。そこで大人が「過去(ランドセル)」を押し付けてしまうと、温度差が生まれてしまいます。
中学入学祝いの3原則:
- 本人の“これから”に役立つもの(文具・現金など)
- 持ち帰りやすいもの
- 選ぶ負担を増やさないもの
これらを満たすには、入学祝いは別途用意し、リメイクはあくまで「卒業の記念品」として渡すのがスマートです。 時期を少しずらすか、「おまけ」として添えるくらいが、主役の気持ちを置き去りにしないコツですね。
【後悔3】「飾り物」にして結局邪魔になる
3つ目は、リメイクの内容選びでの失敗です。 「ミニチュアランドセル」などは可愛らしいですが、飾る場所がなくて結局箱に入れたまま…という声をよく聞きます。
迷ったら「日常使い」できるパスケースや財布へ
百貨店で多くのご家庭を見てきましたが、ランドセルを捨てられない理由はだいたい3つです。 ①子どもの成長が寂しい、②高価だった、③記憶が詰まっている。
この気持ちを解消しつつ、邪魔にならないようにするには、**「形を変えて日常で使える物」**にするのが一番です。
- パスケース(通学用)
- ペンケース
- 財布・キーホルダー
これなら「押入れ問題」も解決しますし、お子様が使わなくても、ご両親やお祖父様が使うこともできます。 贈り物は、相手(家族)の時間を奪わないこと。 「どこに飾ろう…」と悩ませない実用品を選ぶのが、いちばん丁寧なマナーかと思います。
【解決策】どこに頼む?元百貨店員が選ぶ「失敗しない工房」
「リメイクが良いのは分かったけど、ネットのお店は顔が見えなくて不安」 そう思われる方も多いでしょう。 大切な思い出を預けるのですから、縫製が雑だったり、対応が悪かったりする店は絶対に避けたいですよね。
迷ったら「Askalカバン工房」が正解
結論から申しますと、迷っているなら楽天でも非常に評価が高い「Askal(アースカル)カバン工房」さんを選べば間違いありません。
私がここを推す理由は3点です。
- 元の刺繍や金具を最大限活かしてくれる(思い出ファースト)
- 百貨店品質に近い丁寧な縫製
- レビュー件数が数万件あり、失敗例が極めて少ない
安さだけを売りにする店もありますが、リメイクは「やり直し」がききません。 数百円の差で後悔するより、確かな技術を持つ職人にお任せするのが、結果として最も安上がり(安心)です。
もちろん、予算を最優先したい場合は、他にも選択肢はあります。 ご自身の納得のいくお店を探してみてください。
まとめ:思い出は「しまう」より「使う」が正解
今日は「ランドセルリメイク」について、よくある後悔と解決策をお話ししました。
- 「いつか」は禁物。劣化する前に入学シーズンに決断を。
- 入学祝いの「代わり」にはせず、あくまで記念品として。
- 店選びは「安さ」より「実績(Askalなど)」で失敗回避。
正解は一つではありませんが、ランドセルは**「お子様の背中を守り抜いた役目を終えた」**状態です。 そのまま暗い押入れに閉じ込めるのではなく、新しい形で、もう一度家族の日常に参加させてあげる。 それが、モノに対する最大の敬意であり、家族の絆を結ぶ「マナー」ではないでしょうか。
差し支えなければ、この春、ご家族で話し合ってみてくださいね。











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