マナー研究所長ご両親の還暦、おめでとうございます! いよいよ60歳。お祝いの準備、進んでいますか?



ありがとうございます。でも、父に「赤いちゃんちゃんこを用意するよ」と言ったら、「俺はまだジジイじゃない!」って不機嫌になっちゃって…。やっぱり贈らない方がいいんでしょうか?
そのお父様の反応、実は「現代の60歳」としてはごく一般的なものです。 今の60歳は現役バリバリで働いている方も多く、非常に若々しいです。そこに「長寿=おじいちゃん」を連想させるちゃんちゃんこを贈ると、「老人扱いされた」とショックを受けてしまうのです。
では、還暦祝いの正解は何なのか? それは、ちゃんちゃんこ代わりの「実用的な赤いアイテム」です。
この記事では、ギフトマナー研究所が厳選した、おしゃれな父・母も納得する「センスの良い赤」のプレゼントと、兄弟で協力する場合の予算相場を解説します。
- 注意点: ちゃんちゃんこは「記念撮影用の衣装」と割り切る。プレゼントは別で用意を。
- 選び方: 真っ赤ではなく「ワインレッド(深紅)」や「ワンポイントの赤」が洗練されて見える。
- 相場(子から親へ): 1人あたり1万〜3万円。兄弟で合算して5万〜10万円の「旅行」も人気。
今の60歳は若い!「赤いちゃんちゃんこ」の扱いに注意
昔は「60歳=還暦=隠居」でしたが、人生100年時代の今は「人生の折り返し地点」に過ぎません。
記念撮影だけならアリだが、プレゼントとしては「老人扱い」と不評な場合も。
もちろん、伝統的な行事として「赤いちゃんちゃんこを着て家族写真を撮る」こと自体は素敵な思い出になります。 しかし、それをメインのプレゼントにしてしまうと、撮影が終わった後はタンスの奥で眠るだけになってしまいます。
現代の還暦祝いは、「ちゃんちゃんこ(撮影用・レンタルでOK)」+「実用的なプレゼント」の2本立てで考えるのがスマートです。
現代のトレンドは「さりげない赤(ワンポイント)」の実用品。
プレゼント選びのテーマカラーは、魔除けの意味がある「赤」です。 ただし、派手すぎる赤は普段使いしにくいため、「ボルドー」や「ワインレッド」、あるいは裏地やロゴだけに赤が入った「ステルス・レッド」なアイテムを選ぶのが、大人のセンスの見せ所です。
【父へ】ダンディに決まる「赤い」ファッション・小物
お父さんへのギフトは、職場や趣味の場(ゴルフなど)で、「それいいね、還暦祝い?」と話題にできるような、質の良いものが喜ばれます。
ゴルフ好きなら「赤いポロシャツ・帽子」(Callawayなど)
ゴルフウェアなら、少し派手な赤でもグリーンに映えるため、抵抗なく着てもらえます。 「Callaway(キャロウェイ)」や「Ralph Lauren(ラルフローレン)」などの人気ブランドで、赤を基調としたポロシャツやキャップを選んでみましょう。
ビジネスでも使える「深紅のネクタイ」「革小物」
まだ現役で働くお父さんには、ビジネスアイテムが鉄板です。 真っ赤なネクタイは派手すぎますが、深みのある「エンジ色(ワインレッド)」なら、スーツとの相性も抜群で、落ち着いた大人の色気を演出できます。 同様に、コードバン(革)の名刺入れやキーケースも、赤みのある茶色を選ぶとおしゃれです。
お酒好きには「還暦ワイン(生まれ年ワイン)」
お酒が好きなお父さんには、60年前に作られた「ヴィンテージワイン(生まれ年ワイン)」や、名前と日付を刻印した「名入れボトル」が感動を呼びます。 「お父さんが生まれた年のワインだよ」と言って乾杯すれば、60年の思い出話に花が咲くこと間違いありません。
【母へ】若々しさを引き立てる「赤い」おしゃれアイテム
お母さんへの還暦祝いのキーワードは「美しさ」と「感謝」です。「いつまでも綺麗でいてね」というメッセージを込めましょう。
顔色が明るく見える「赤いストール・スカーフ」
年齢とともに肌のくすみが気になり始める世代にとって、顔まわりを明るくする「赤いストール」は最強のアンチエイジング・アイテムです。 肌触りの良い「カシミヤ」や「シルク」素材を選べば、長く愛用してもらえます。
家事が楽しくなる「ル・クルーゼの赤い鍋」やキッチン用品
料理好きのお母さんには、フランス生まれのキッチンウェア「Le Creuset(ル・クルーゼ)」の赤い鍋(シグニチャー ココット・ロンド)が絶大な人気を誇ります。 そのまま食卓に出せる美しいデザインと、還暦にふさわしい鮮やかな赤色は、キッチンの主役になります。
枯れない美しさ「赤バラのプリザーブドフラワー」
「物はもう十分持っている」というお母さんには、60本のバラの花束も素敵ですが、手入れ不要で数年間咲き続ける「プリザーブドフラワー」がおすすめです。 ガラスドームに入ったタイプや、時計と一体になったフレームタイプなら、リビングにずっと飾っておけます。
【予算別】兄弟・姉妹でお金を出し合う場合の相場
H3:両親へ(1人〜3万円/兄弟で合算して5万〜10万円の旅行券)
H3:祖父母へ(孫一同で1万〜3万円)
物より思い出?「体験ギフト」という選択肢
「形に残るものよりも、夫婦水入らずの時間が欲しい」。そんな両親には、「旅行」のプレゼントが一番の親孝行になります。
兄弟で出し合うなら「高級旅館」や「カタログギフト」
兄弟姉妹でお金を出し合って予算が5万〜10万円になるなら、高級旅館の宿泊券を贈りましょう。 日程調整が難しい場合は、JTBなどの「旅行カタログギフト」や、温泉・レストラン・ゴルフなどが選べる体験型カタログ「EXETIME(エグゼタイム)」を贈るのが賢い選択です。 「これで行き先を選んでね」と渡せば、選ぶ時間も含めてワクワクしてもらえます。
還暦祝いは、長寿を祝うだけでなく、「60年間お疲れ様でした、そしてこれからも第二の人生を楽しんでね」というスタートラインのお祝いです。
ちゃんちゃんこはあくまで余興。 本命のプレゼントには、これからの毎日を彩る「素敵な赤」を選んで、感謝の気持ちを伝えてくださいね。






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