マナー研究所長ご出産、おめでとうございます。 赤ちゃんとの生活が始まったばかりのこの時期、実は一番頭を悩ませるのが「親戚への内祝い」ではないでしょうか。



そうなんです…。お祝いの金額もバラバラだし、好みが分からない叔父さんや叔母さんもいて。正直、カタログギフトでまとめてしまいたいけど、「手抜き」って思われないか不安で…。
結論から申しますと、親戚への内祝いこそ、カタログギフトが「最適解」です。 むしろ、選び方さえ間違えなければ、カタログギフトは「相手を立てる」最も丁寧な贈り物になります。
百貨店の贈答品売場におりました私、花村の経験から申し上げますと、親戚付き合いで一番大切なのは「不公平感を出さないこと」と「相手の生活(好み)を邪魔しないこと」です。
今日は、うるさい親戚も納得する「絶対に外さないカタログギフト3選」と、手抜きと言わせないための「ひと手間(マナー)」について、私の経験談を交えてご案内します。
親戚にカタログギフトは「失礼」?元百貨店員の結論
「カタログギフトは味気ない」「選ぶのを放棄している」 そんな声を聞いて不安になる方もいらっしゃいますね。
しかし、結論から申しますと、今の時代においてカタログギフトは「相手の時間を奪わない」最高の実用品です。
「消えもの」より「格」が伝わりやすい
以前、あるお父さまが「お菓子だけだと、軽んじていると怒られそう」と不安を口にされました。 確かに、親戚の中には「消えもの=軽い」と感じる方もいらっしゃいます。
その点、カタログギフトは「冊子としての重み」があり、百貨店や有名ブランドの包装紙で包めば、一目で「格」が伝わります。 「あなたのことを考えて、選択肢がたくさんあるものを贈りましたよ」 というメッセージさえ添えれば、それは立派な贈り物です。贈り物は、品物そのものより「見せ方」で決まることが多いのです。
金額調整の「無限地獄」から解放される
また、実務的なメリットも無視できません。 親戚が多いご家庭ほど、内祝いは「事務作業」になりがちです。
- 叔母さんは1万円、叔父さんは3万円、祖父母は10万円…。
- 半返し(半額)にするのか、3分の1にするのか?
- それぞれの好みに合わせて品物を選んでいたら、育児なんてできません。
私が担当したお客様でも、メモが追いつかず「漏れたら一生言われそう」とパニックになっている方がいました。 カタログギフトなら、「同じシリーズで、価格コースだけ変える」ことが可能です。 3,000円、5,000円、1万円…と段階的に用意されているため、「相手によって過不足が出ない」。 これが、親戚関係のトラブルを避ける一番の安全策なのです。
失敗しないカタログ選び「3つの絶対条件」
ただし、どんなカタログでも良いわけではありません。 「安っぽい」「欲しいものがない」カタログを贈ると、それこそ「手抜き」の烙印を押されます。
元百貨店員として、ここだけは譲れない「3つの条件」を整理しました。
- 「表紙」の高級感(安っぽいと中身も安く見られます)
- 「写真入りメッセージカード」が無料(ここが最重要!)
- 「有名店・百貨店」の安心感(年配者はブランドに弱いです)
特に重要なのは「写真入りカード」
「赤ちゃんの写真は見たいけど、グッズで残るのは困る」 親戚の本音はここにあります。
以前、「写真は迷惑?」と悩んでいたお客様に、「品物はカタログ、写真はカード」というスタイルを提案しました。 結果、「写真はカードならアルバムにしまえるし、好きなものも選べて助かる」と大好評でした。
現代の内祝いにおいて、「写真入りメッセージカード」は最強の武器です。これが無料で、しかもスマホで簡単に作れるショップを選ぶのが鉄則です。
【決定版】親戚に贈るならこの3冊!元百貨店員の激推し
それでは、数あるカタログギフトの中から、私が自信を持っておすすめする3冊をご紹介します。 迷ったら、相手との関係性に合わせてこの中から選べば間違いありません。
1. 【王道・安心】シャディ「AS YOU LIKE(アズユーライク)」
[SWELL評価:★★★★★(年配・目上向け)]
結論から申しますと、一番「失敗がない」のがシャディです。 百貨店業界でも一目置かれるギフトの老舗であり、特に50代以上の親戚なら「ああ、シャディね」と安心していただけます。
- 特徴: 和風・洋風の表紙が選べるため、仏事用と間違われる心配もありません。
- おすすめ: 厳しい目を持つ叔母様や、目上の方へ。
2. 【高見え・コスパ】ソムリエ@ギフト「プレミアムカタログギフト」
[SWELL評価:★★★★★(コスパ・友人・親戚全般)]
少し言いづらいのですが…「予算は抑えたいけど、豪華に見せたい」ならここ一択です。 実はこのカタログ、ネット限定で割引が効いていることが多いのです。
- 特徴: 例えば、4,000円の予算で「5,000円コース」のカタログが贈れたりします。受け取った側は定価で判断しますから、価格以上の満足感を与えられます。
- おすすめ: 予算を賢く使いたい方、若い親戚へ。
3. 【品質重視】ハーモニック「テイク・ユア・チョイス」
[SWELL評価:★★★★☆(こだわり派向け)]
「カタログギフトは欲しいものがない」 そんな不満を持つグルメな親戚には、ハーモニックが強いです。
- 特徴: 有名ブランドや、体験型ギフト、産直グルメの掲載数が圧倒的です。
- おすすめ: 食べることが好きなご家庭や、こだわりが強い方へ。
さらに印象を良くする「渡し方」の裏技
最後に、もう一つだけ。 内祝いを送った後に、「届いたかな…?」と不安になることはありませんか? 親戚というものは、身内だからこそ「届いたよ」の連絡を省略する方も多いのです。
発送完了メールを確認したら、一筆入れる
私はよく、「不安なら、こちらから“完了の合図”を送る」ことをおすすめしています。
ショップから「発送完了メール」が来たら、LINEやメールで構いません。 「本日、心ばかりの品をお送りしました。お受け取りいただければ幸いです」 と一言送るのです。
さらに上級者向けとしては、 「育児でバタバタしておりますので、到着のご連絡はお気遣いなさいませんように」 と添える。 これで相手は「返事をしなきゃ」というプレッシャーから解放されます。
贈り物は、相手の時間を奪わないこと。 返事を強制しない配慮も、立派なマナーの一つかと思います。
- 親戚へのカタログギフトは「手抜き」ではなく「配慮」。
- 写真入りカードが無料で作れるショップを選ぶ。
- 迷ったら「シャディ」か「ソムリエ@ギフト」が無難。
今日は「親戚へのカタログギフト」についてお話ししました。
正解は一つではありませんが、カタログギフトは「あなたが好きなものを選んでね」という優しさの塊です。 そこに「赤ちゃんの写真入りカード」という彩りを添えれば、それは世界に一つだけの立派な内祝いになります。
どうぞ、ご無理のない範囲で、賢い選択をしてくださいね。







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