マナー研究所長卒業対策委員(卒対)の皆様、お疲れ様です。お世話になった担任の先生へ、クラス一同から記念品を贈りたいと考えていませんか?



そうなんです! でも、「公立の先生はプレゼントを受け取れない」って聞いて…。せっかく用意したのに「規則なので受け取れません」って返されたら、気まずすぎるしショックです…。
その心配はごもっともです。 特に公立の小・中・高校の先生は「地方公務員」にあたるため、法律や条例で金品の受け取りが厳しく制限されています。 高価なブランド物や金券(商品券)を渡してしまうと、先生を喜ばせるどころか、「先生を処分対象にする(迷惑をかける)」ことになりかねません。
しかし、諦める必要はありません。 ギフトマナー研究所が、厳しいルールをクリアし、かつ先生が涙して喜ぶ「セーフティーゾーン」の贈り物を伝授します。
- NGライン: 金券(図書カード・Amazonギフト券)、現金、高額なブランド品は「即返却」対象。
- OKライン: お菓子、花束、そして**「学校で使える高級文房具」**。
- 相場: クラス一同なら1人100円〜300円集金し、総額3,000円〜5,000円程度に抑えるのがマナー。
なぜ公立の先生はプレゼントを受け取れないのか?
まずは「敵(ルール)」を知りましょう。 公立学校の先生は、全体の奉仕者である公務員です。保護者から物をもらうことは、特定の個人と癒着する「賄賂(わいろ)」と疑われるリスクがあります。
たとえ「感謝の気持ち」であっても、以下のようなものは**「受け取り拒否」**される可能性が極めて高いです。
- 金券類: ビール券、商品券、図書カード(換金性が高いため絶対NG)
- 高額な品: ブランドのバッグや時計
- 自宅へのお届け: プライベートに踏み込むのはNG
私立学校は公務員規定がないため、ルールは学校ごとの方針によります。比較的自由な場合が多いですが、事前に教頭先生などに「お渡ししても大丈夫ですか?」と確認するのが確実です。
先生が「これなら大丈夫」と受け取れる3つの特例
そんな厳しい中でも、「これは社会通念上、許容範囲内」として喜んで受け取ってもらえるものがあります。
1.みんなで食べる「個包装のお菓子」
「職員室の皆さんで召し上がってください」という名目であれば、受け取りのハードルは一気に下がります。 切り分けが必要なケーキなどは迷惑になるので、日持ちのする「個包装のクッキーやフィナンシェ」が鉄則です。 「ヨックモック」などは、先生たちからの信頼も厚いド定番です。
2.卒業式の「花束」
花束は換金できない「消えもの」であり、卒業式の演出の一部として認められやすいアイテムです。 大きすぎる花束は持ち帰りが大変なので、そのまま飾れる「アレンジメント」や、コンパクトなブーケが喜ばれます。
3.毎日使う「高級ボールペン」【最強のおすすめ】
実は、先生たちが一番助かるのがこれです。 先生は毎日、赤ペンで丸付けをしたり、書類を書いたりと、とにかくペンを消費します。しかし、自分では安い使い捨てペンしか買いません。
そこで、「自分では買わないけれど、もらうと嬉しい高級ボールペン」の出番です。 「仕事で使ってください」という名目なら、教育活動に必要な物品として受け取りやすいのです。
【予算別】クラス費で買える「先生専用」の高級ペン
クラスの生徒数で割れば、1人あたり数十円〜百円程度。保護者の負担にならず、先生には「高級品」を贈れる魔法のアイテムを紹介します。
書き心地の王様「ジェットストリーム プライム」(予算3,000円〜)
先生の間で圧倒的な支持率を誇るのが、三菱鉛筆の「ジェットストリーム」。 その最高級ラインである「プライム」は、金属製のボディで高級感があり、書き心地は言わずもがな。 特に「2色ボールペン(赤・黒)+シャープペン」の多機能タイプは、学校現場で最も使われる神スペックです。 名入れをすれば、世界に一つの記念品になり、絶対に返却されません。
世界で愛される矢羽クリップ「パーカー(PARKER)」(予算3,000円〜)
少し年配の先生や、ベテランの先生には、世界的なブランド「パーカー」がおすすめです。 胸ポケットに刺した時に見える「矢羽クリップ」は、教師としての品格を上げてくれます。 こちらも名入れをして、3,000円〜5,000円程度で購入可能です。
最後に「寄せ書き」を添えれば完璧
結局のところ、先生が一番嬉しいのは「物」ではありません。生徒や保護者からの「言葉」です。
高価な物を贈って困らせるよりも、 「数百円ずつ集めた高級ペン」と「全員の寄せ書き(色紙)」のセット。 これが、公立学校における最もスマートで、誰も不幸にならない「正解」の卒業ギフトです。
「先生に迷惑をかけたくない」というあなたの配慮は、きっと先生にも伝わります。
- 金券・現金は絶対NG。
- 高すぎる物もNG(総額5,000円以下が無難)。
- 「名入れボールペン」が実用的でセーフティ。
この3つを守って、安心して卒業式を迎えてくださいね。











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