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記事タイトル: 【卒業記念品】先生の書棚に並ぶ「小さな宝物」の話。負担にならず、一生喜ばれるギフトの正解とは?

【卒業記念品】先生の書棚に並ぶ「小さな宝物」の話。負担にならず、一生喜ばれるギフトの正解とは?
マナー研究所長

卒業シーズンのギフト売場には、毎年、少し緊張した面持ちの保護者代表や、学生の幹事さんがいらっしゃいます。 皆様が口を揃えておっしゃるのは、「先生に感謝を伝えたい。でも、何を贈れば失礼にならず、負担にならないのか分からない」という悩みです。

そうなんです。先生は真面目な方で、物欲もなさそうで…。 豪華なものをあげても「気持ちだけで十分」と恐縮されそうで、正解が見えないんです。

結論から申しますと、先生への記念品選びで最も大切なのは、「豪華さ」よりも「先生の人生の棚に、ちょこんと置けること」です。

百貨店時代、私はある先生のご自宅での「心温まる光景」について、後日談を伺う機会がありました。 それは、贈り物が単なる「物」を超えて、先生の「教師としての勲章」に変わる瞬間のお話です。

今日は、卒業生を送り出すたびに増えていく「先生の宝物」と、それを支える幹事様の奮闘についてお話しします。

目次

先生の書棚に増えていく「小さな宝物」の話

ある年、担任の先生へのお礼を探していた保護者の方に、私は**「小さくて飾れる(置き場所に困らない)」「卒業年度とクラス名が入ったもの」**をご提案しました。

具体的には、手のひらサイズの小さな時計や、フォトフレームのようなものです。 「先生は物欲がないから…」と心配されていましたが、数ヶ月後、その保護者の方が笑顔で報告に来てくださいました。

先生のご自宅の書棚には、過去の卒業生たちから贈られた「担任の記念品」が、ずらりと並んでいたそうです。

それを見た奥様は、少し困った顔でこう言います。 「また増えたの? もう置く場所ないんだけど〜」

しかし先生は、そんな奥様の小言を意に介さず、新しい記念品を特等席に並べて、こう言ったそうです。 「いいだろ、今年の卒業生からの分だ」

「こうやって形になると、『ああ、あのクラスも頑張ったな』って思い出せるんだ。卒業生を送り出すたびに増えるのが、俺は嬉しいんだよ」

奥様も結局、ぶつぶつ言いながらも、綺麗に埃を払って整えてくれる。 このご夫婦のやり取りを聞いた時、私は胸が熱くなりました。

所長の教訓: 先生にとっての記念品は、実用品ではありません。 教え子たちと過ごした日々を証明する**「トロフィー」**なのです。 だからこそ、邪魔にならない「手のひらサイズ」で、ふとした時に目が合う場所に置けるものが、一番の親孝行ならぬ「先生孝行」になるのです。

物に「言葉」を添える-幹事の苦労は必ず報われる

品物は決まりました。しかし、記念品だけでは画竜点睛を欠きます。 先生が最後に仰った言葉があります。

「いやぁ、ありがたいですよ。卒業生が覚えてくれてるってことですから。物じゃなくて、気持ちなんですよ」

この「気持ち」を形にするのが、幹事様にとって一番の重労働である「寄せ書き」や「動画」です。 最近のご相談で多いのが、「共働きで集まれない」「動画の出演を恥ずかしがる子がいる」という悩み。

「既読はつくのに書いてくれない」 「締切を延ばしても集まらない」

幹事様のこの苦労は、痛いほど分かります。 ですが、だからこそ、私はあえて「オンライン寄せ書き(ヨセッティ等)」「動画プレゼント」とのセットをお勧めしています。

あるクラスでは、記念品と一緒に、生徒たちのメッセージ動画を贈りました。 それを見た先生は、スマホの画面を見つめながら、思わず「これ、すごいな…(笑)」と照れ笑いを浮かべたそうです。

「一人ひとりの顔が浮かぶなあ」 そう言って目を細める先生の横で、奥様がポツリと言いました。 「こんなのまで作ってもらって…幹事さん、大変だったでしょうね」

その言葉に、先生も深く頷きます。 「そうなんだよ。だから余計に嬉しいんだ」

幹事様が汗をかいて集めた「言葉の束」や「声の記録」は、先生にとって、どんな高価なブランド品よりも価値のある贈り物になるのです。

全員から集めるための「現場の結論」

これから準備を始める幹事様へ。 クラス全員の想いを揃えるための、現場の知恵をお伝えします。

先生が喜ぶのは、「完成度の高い動画」や「名文のメッセージ」ではありません。 「全員がそこに参加していること」です。

そのためには、以下の3点が不可欠です。

  1. 途中で焦らないために、早めの準備をスタートする。
  2. 「締切」「リマインド」「回収の流れ」を最初に決めてアナウンスする。
  3. メッセージは「上手くなくていい。先生との思い出を一行で」とハードルを下げる。

「先生のあの言葉で自信がつきました」 「〇年〇組より」

たった一行でも、誰のいつの言葉かが伝われば、それは先生の心に一生残ります。

その苦労は、先生の人生の棚に残る

今日は「先生への卒業記念品」について、現場のエピソードを中心にお話ししました。

  • 記念品は「手のひらサイズ」で、卒業年度が入ったものを。
  • 奥様に「また増えた」と言わせるくらいが、先生の勲章になる。
  • 寄せ書きや動画の苦労は、先生の「だから嬉しい」に変わる。

春になれば、先生の書棚にまた一つ、新しい宝物が並びます。 その一つが、あなたが幹事を務めたクラスの記念品であることを願っています。

大変な役回りですが、どうぞ自信を持って準備を進めてください。 あなたのその手間暇こそが、最高のギフトなのですから。

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この記事を書いた人

花村礼司(ギフトマナー研究所所長)のアバター 花村礼司(ギフトマナー研究所所長) 贈答マナー解説・ギフトコンシェルジュ

「失敗しない贈り物」と「心が伝わるマナー」の教科書。 古くからのしきたりや百貨店の贈答ルールをベースに、現代のライフスタイルに合わせた最適なギフト情報を発信しています。 「いつ?いくら?何を送る?」の疑問を解決し、あなたの大切な人間関係をつなぐお手伝いをします。

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